塩くればの石をよく見ると、とても不思議な形に凹んでいます。
たいへん不思議な形ですが、これは牛が塩を舐めてすり減ってできた凹みです。
牛は牧草を主食として食べてますが、塩分を接種しないと脱水症状を起こしてしまうため、塩を与えてミネラルと塩分を補給するそうです。
牛は、1日に約80〜100l位の水を飲むそうで、水飲み場の水、牧草の水分、水たまりの水などで水分を補給するそうですが、人間と同じように水分だけではミネラルが足りなくなるそうで、脱水症状になってしまうそうです。
体内のミネラルが少なくなると、塩分などミネラルの濃度を上げるために水分を放出するため、結果として脱水症状を起こすそうです。
脱水症状になるのを防いだり病気を防いだりするために、昔から石の上に塩を置いて与えていて、舐めた続けて少しずつすり減ってきて不思議な形にすり減って、このような形になったそうです。
塩の正体は、、、
牛に塩を与えることは、舐塩(しえん)と呼ばれるそうで、与える塩は一般の塩では無く「鉱塩」という塩で、塩を主にミネラルや糖蜜などが含まれて硬められた物を与えるそうです。
鉱塩は、牛舎でも同様に与えられているそうで、牛だけではなくヤギや羊などの他、動物園で飼われている動物などにも与えられているそうです。
牛舎などで牛に与える飼料には、ミネラルが混合されている混合飼料が用いられていて、リン酸カルシウムや炭酸カルシウム、リンや各種ミネラルが含まれているそうです。
塩を盛る起源は、、、
牛に塩を与える為に塩を盛る盛り塩は、飲食店などの入口に盛られている盛り塩の起源とも言われてます。
昨今は、悪い運気や穢れを取り除く為に盛られるのですが、平安時代には縁談を待つ女性の家の入口に塩を持って置くと、身分の高い人の牛車の牛が塩を舐めに足を止めて、良縁を牛が連れ招いてくれると考えられいて、良い縁起を招く風習して言われていたのですが、だんだんと変化して今のように言われる様になったそうです。