霧の美ヶ原

美ヶ原は、3日に1度は霧が発生すると言われるほど霧が多く発生いたします。

霧が発生する要因はいろいろとあって、地形による物や気象条件による物など、美ヶ原はいろいろな条件が揃っているのでしょうか。
霧は、水蒸気を含んだ空気が何らかの理由で温度が下がり露点(水蒸気を含む空気が冷却され、凝結が始まる温度)に達した時に発生するそうです。

谷沿いに登ってきた空気が露点に達して発生する霧や、冬に吐く息が白く見えるのと同じ原理の温かく湿った空気が冷たい空気と混ざって発生する霧、冷えた地面が水蒸気を多く含んだ空気を冷やして発生する物など様々です。

テレビやラジオで、濃霧という言葉を聞きますが、濃霧とは道路など地上で視界が100m以下(地域によっては基準が200m以下などだったり、地域によって異なる)になる状態を言うのだそうですが、美ヶ原周辺の道路ではもっと近い距離が見えなくなるほど、濃い霧が発生する事も多くあります。

霧は空気の温度などに影響されますので、つい先ほどまでは晴天だったのに急に霧に包まれることもありますし、霧が発止して濃くなっても少し待っていると消えたりなど、とても不思議です。

また、車を運転しているときに霧が発生すると、視界が悪くなって危険ですが、写真を撮影する時にはとても幻想的な空間を演出してくれたり、背後から差し込んだ光が、霧で散乱して後光の様に虹色の光輪が広がる様に見えるブロッケン現象が見えたりなど、神秘的な一面もあります。

霧の時は、遠くの景色が見えにくくなって少し残念ですが、霧を楽しめるようになれると、より素敵な美ヶ原をお楽しみいただけるかと思います。

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