12月になると、寒さが厳しさをましてきて木々や草木に美しい霧氷が着いて、朝陽に照らされて輝く光景はとてもきれいです。
ふと気になって、調べてみたら霧氷はニュースなどで耳にする樹氷とは違うようで、勉強のためまとめてみました。
霧氷とは
霧氷とは、気温が氷点下になって水蒸気や霧などが樹木などに付着してできる氷の総称のようです。
空気中の水蒸気や過冷却(かれいきゃく:水などが凝固点 0℃(凍って個体になる温度)以下になっても凍らずに液体のまま冷やされること)の霧が、樹木や建物などに風に吹かれて付着してできる着氷現象の事です。
きれいな白色に見えますが、近くでよく見ると白色の中に半透明な部分も見られる事があります。
樹氷とは
樹氷とは、実は霧氷の一種で−5℃以下に冷やされた過冷却の濃霧が凍結付着してできた氷の表面の事の名称です。
たいへん脆く触ると簡単に壊れてしまうほどで、そのため風が弱い時にできやすいそうです。
また、風上に向かって付着して大きくなっていく姿から「えびの尻尾」とも呼ばれてます。
蔵王や息吹山では、樹木をすっぽり包みこむ程まで大きく成長してアイスモンスターとも呼ばれてます。
草花につく霧氷は?
樹木より背が低い草花についている霧氷は、樹霜(じゅそう)と呼ばれる水蒸気が気温の低下で昇華して着いた物だそうです。
昇華して着くとは、冷蔵庫の冷凍食品に霜が着く現象と同じ事の様で、細かい氷の粒が温度変化の影響などで水にならず水蒸気になる現象の事で、長期間保存しておくと膨らむのは、水蒸気=気体になって体積が増えて膨らむからだそうです。
その昇華した気体が冷えて、背の低い草花などに霜のうように着く現象を樹霜と呼ぶそうです。
樹氷も樹霜も霧氷?
霧氷とは、氷点下になった時に水蒸気が付着して凍ることの総称のような感じの呼び方で、氷ができる「着氷現象」の置き方などの違いによって、樹氷、粗氷、樹霜の3種類に分類されるそうです。
樹木や草花が、きれいな姿になる原理を知ると、美しさがより感慨深くなります。
そして、自然界の中で起きている現象などが不思議なだけで無く、きれいな姿を見せてくれる神秘さなどに感謝したくなってきます。
*粗氷とは、過冷却の濃霧が凍結して付着した半透明な氷の部分で、気泡を多く含んでいるので半透明になり、樹氷よりは少し硬いけれど手で触るとすぐに壊れるほど脆いそうです。