梅雨の前になると、特に気になるのが撥水です。
アウトドア用ジャケットなどはDWR(耐久撥水加工)が施されてていて、しっかりと撥水し透湿もする着心地の良い物が多いですが、やはりしていると徐々に性能が弱まってきます。
先日、諸先輩の話しを伺っていたら「撥水加工の物を洗うと撥水しなくなる」と話されていて調べてみました。
DWR加工とは
衣類やリュックなどの表面に加工をして耐久性のある撥水性をもたせ、汚れなども防ぐ優れた加工です。
しかし、DWR加工に使用されていたC8(長鎖フッ素化合物)が毒性のある副生成物を発生する事がわかり、C6というPCF加工が主流になっているそうです。
C8加工はたいへん撥水性がよく耐久性がありましたが、自然への環境を考えC8の製造の中止が求められ、少し弱いらしいのですがC6加工へ切り替え、自然環境などへの影響が無くより良い加工を模索しているようです。
防水スプレーで回復するの
DWR加工はたいへん耐久性がありますが、残念ながらだんだんと撥水性が弱くなってきます。
そこですぐに思いつくのがよく店頭で見る防水スプレーです。
ところが、一時的は良くても生地を傷めたりDWR加工の状態を悪くする場合などもあるようで、お奨めできないような情報もありました。
その代わりに、防水スプレーでは無く洗濯機や手洗い後に浸しておいて撥水加工をする情報が目立ちました。
私も信頼しているグランジャーズやリバイベックスの製品で撥水加工をする方が多いようで今度試してレポートしたいと思います。
撥水加工の洗濯はしていいの
気になる撥水加工してある製品の洗濯ですが、正しい洗濯方法で洗う方と撥水機能が長持ちするようです。
普通の衣類と同じように洗濯をしてしまうと、機能性が劣化してしまうようです。
洗濯は、まず洗濯機が使用できるかと水温の表示を確認しましょう。
洗濯機が使えない製品の場合は手洗いになりますが、私はいつも全部手洗いをしています。
撥水加工をしてある製品の洗濯は、汚れを落とす程度が良いそうで洗いすぎると良くないそうです。
ちょっとした汚れなら拭き取るくらいが良いそうです。
洗濯機で洗う場合も、弱い水流で短時間洗ってしっかりとすすぐのが良いそうで、脱水は避けて手洗いの時のようにタオルに挟んで吸い取るのが良さそうです。
また、洗剤は専用の洗剤か中性洗剤を使用するようにして、洗濯用の洗剤や柔軟剤、漂白剤などは使用しないように気を付けてください。
撥水性能が劣化してしまうそうです。
そして、すすぎはしっかりとして洗剤などが残らないようにする事がポイントで、フードやポケット、裏地などもしっかりとすすぐように気をつけてください。
乾燥は、直射日光を避けてしっかりと乾燥してください。
まとめ
撥水加工してある製品は、洗わないよりも正しい洗い方とお手入れの方法する事で、撥水性能が長持ちするそうです。
汚れをそのままにしておくと、水分が溜まりやすくなって加水分解を引き起こして剥離や性能劣化する原因になるそうです。
数回使用をした後に、汚れをふき取ってよくすすぎ洗いをしている方が性能が長持ちをするとメーカーのスタッフさんからアドバイスいただいたこともあります。
良い製品を長く愛用することで、少しでも環境保護に役立てばいいですね。